
ノックオンザドア株式会社、スギ薬局グループ入りを発表
ノックオンザドア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:林 泰臣)は、スギホールディングス株式会社(本社:愛知県大府市、代表取締役社長:杉浦 克典)にグループ入りしました。
ノックオンザドアは、てんかんをはじめ、認知症やALSなどの難病・希少疾患領域において、患者・家族の声をもとに創る共創型の患者支援プラットフォームを開発・展開しています。これまでシミックグループのもとで事業基盤を築いてまいりましたが、このたび新たに「地域のヘルスケアのインフラ」を使命とするスギ薬局グループに加わり、より多くの難病・希少疾患を抱える患者・家族に、より早く、より質の高いサービスを届ける本格的な社会実装フェーズへと進みます。
ノックオンザドアは、「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」を理念に2018年に創業し、てんかん患者・家族500名を超える対話を重ねてきました。その実践から誕生した発作記録アプリ「nanacara」、専門医向けサービスである「nanacara for Doctor」をはじめとする取り組みは、全国の医療現場で活用が広がっています。累計ダウンロード数は3.7万件を超え、全国約300の医療機関に導入され、てんかん専門医を中心に450名以上の医師に活用されております(2025年7月現在)。
さらに、PHR(Personal Health Record)を活用したオンライン診療・服薬支援「nana-medi」や、てんかんのスペシャリティファーマシーを目指す「nanacara薬局」の開局を通じて、患者支援プラットフォームの拡張を進めてきました。現在は、てんかん領域で培った知見と実績を基盤に、認知症やALSをはじめとする他の難病・希少疾患への展開に向けた開発を進めています。単なる技術導入ではなく、患者・家族の暮らしと医療現場の現実的な課題に寄り添い、PHRを軸とした「患者中心のケアモデル」の社会実装に取り組んでおります。
スギ薬局グループの「トータルヘルスケア戦略」は、少子高齢化が進む日本社会において、すべての人の健康状態に応じた継続的な支援を目指す基幹戦略です。人生100年時代における健康課題に対応するため、「セルフケア(予防・未病)」「医療・服薬(治療)」「介護・生活支援」の3つのステージを一貫して支えるケアサイクルを構築。調剤併設型ドラッグストアを中心に、健康診断センターや介護施設、フィットネスジム、行政機関との連携、さらにはデジタル技術を駆使したヘルスケアネットワークを展開し、地域と密接に結びつく「リアル×デジタルのプラットフォーム」で最適なサービスを提供しております。
ノックオンザドアは、スギ薬局グループの「トータルヘルスケア戦略」と融合し、患者・家族と共創してきた取り組みをさらに発展させてまいります。具体的には、以下を柱として推進します。
- てんかん領域における患者支援サービスの展開
- より多くの難病・希少疾患領域への拡張
これらの取り組みを通じて、難病・希少疾患を含む多様な疾患領域において、「患者中心のケアモデル」の社会実装を加速させ、地域医療ネットワークのさらなる強化に取り組みます。
私たちは今回、スギ薬局グループに加わるという大きな転機を迎えました。創業以来大切にしてきた“患者・家族と共に創る”という理念を、全国規模で実現できる環境が整いました。これまでのノックオンザドアを支えてきたのは、患者・家族と医療現場の皆さま、支援いただいた多くの企業・団体のご助力とつながりでした。今後はスギ薬局グループに関わる多くの人々とのつながりを活かし、患者・家族の声をより一層新しい価値に変えて届けてまいります。