建設業
16時間前
株式会社鴻池組
鴻池組がDX推進のロボットによる建設現場の業務効率化公開実験を実施
鴻池組は、建設業界の課題解決に向けて、ロボットによる業務効率化の公開実験を実施しました。スリーブ検査システム「スリーブリング」と測量相番ロボット「スタッフィー」を開発し、これらの技術の活用による省人化と業務効率化を実現しました。この実験は、建設業における熟練技術者の高齢化や人手不足に対処するための重要な取り組みです。

鴻池組がDX推進のロボットによる建設現場の業務効率化公開実験を実施


鴻池組は、建設業界の課題解決に向けて、ロボットによる業務効率化の公開実験を実施しました。熟練技術者の高齢化や人手不足が深刻な課題となっている建設業界において、この取り組みは大きな意義を持ちます。


スリーブ検査システム「スリーブリング」


スリーブとは、鉄筋コンクリート造の建物において、配管や配線を通すためにコンクリート打設前に設けられる「筒状の穴」のことです。従来のスリーブ検査は、職員や協力会社作業員が手作業で測定し、設計図面と照合していました。しかし、この作業は膨大な時間と労力を要していました。そこで、鴻池組は日本コンピュータシステム株式会社と共同で、AIとARを活用したスリーブ検査システム「スリーブリング」を開発しました。このシステムは、専用アプリをインストールしたタブレットとARマーカーを使用し、検査時間の大幅な短縮と検査精度の向上を実現しました。


測量相番ロボット「スタッフィー」


従来の測量作業は2人1組で行う必要があり、人件費や工数の増大につながっていました。そこで、鴻池組と建ロボテック株式会社が協力し、測量作業を自動化するロボット「スタッフィー」を開発しました。このロボットは、保持テーブル、スタッフ回転機構、スプレー装置、移動用駆動輪などの機構を搭載し、遠隔操作用カメラシステムを搭載しています。公開実験の結果、保持テーブルと回転機構により、スタッフの鉛直精度を維持し、目盛面が測量装置の方向に適切に向くことを確認しました。従来の2人作業と比較して、オペレーター1人で作業ができるため省人化が可能となりました。


今後の展望


鴻池組は、今回公開した技術の更なる機能拡張や、他の建設作業への応用を検討していきます。これらの技術を始めとしたDX・ICT技術の活用で、建設現場の課題解決に貢献していきたいと考えています。

PR TIMES [プレスリリース]
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