建設業
14日前
住友化学株式会社
住友化学とJFEエンジニアリングがCO2回収の実証試験を開始
住友化学株式会社とJFEエンジニアリング株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2の分離回収等技術開発」プロジェクトにおいて、川崎市浮島処理センターで2026年3月から膜分離法によるCO2回収の実証試験を開始します。これは国内初のごみ焼却処理施設でのCO2分離実証試験となります。

2025年8月19日、住友化学株式会社とJFEエンジニアリング株式会社は、NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/CO2の分離回収等技術開発」プロジェクトにおいて、川崎市浮島処理センターでCO2回収の実証試験を開始すると発表しました。この実証試験は、ごみ焼却処理施設の排ガスからCO2を膜分離法で回収する技術を試験するものです。これは国内初の試みとなります。

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、CO2の分離回収技術の必要性が高まっています。特に中規模排出源であるごみ焼却処理施設や小規模工場への導入に向けて、設備の小型化・低コスト化が課題となっています。住友化学はNEDOのプロジェクトで、OOYOOと共同で低圧・低濃度のCO2分離回収の低コスト化技術を開発してきました。JFEエンジニアリングは、このプロジェクトに2025年4月から参画しています。

今回の実証試験では、住友化学が開発したCO2分離膜技術を用いて、ごみ燃焼排ガスから低エネルギーでCO2を分離回収するシステムを提供します。JFEエンジニアリングは、CO2分離回収システムを組み込むことが可能な試験設備の設計・据付・運用を行います。この設備は川崎市浮島処理センターに導入され、2026年3月から運転を開始します。

住友化学の辻純平常務執行役員は、この実証試験が低圧・低濃度のCO2分離回収を安価に実現する上で重要なステップになると述べました。JFEエンジニアリングの保延和義常務執行役員は、地域におけるごみ焼却処理施設の存在価値を高めることに尽力すると話しました。

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