
NTTアドバンステクノロジが文字表示機能を搭載した新型戸別受信機を発売
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT)は、2017年に提供開始し全国51の自治体・団体(2025年8月時点)で採用されている同報系情報配信サービス「@InfoCanal®(アットインフォカナル)」の戸別受信機の機能を刷新し、文字表示機能を搭載した新型を発売します。
従来の同報系情報配信サービスは、屋外スピーカーなどの音声のみによる情報伝達手段として普及してきましたが、受取る環境や利用者によっては聞き取りづらいという課題がありました。また、音声による情報伝達手段と同様に普及しているスマートフォンアプリやSNSによる情報伝達では、スマートフォンに不慣れな高齢者にとっては操作が難しく、情報の格差が課題となっていました。
NTT-ATは、どなたにも必要な情報がきちんと伝わることを願い、屋外スピーカー・戸別受信機・スマートフォンに、ひとつの配信サービスで情報を届ける「@InfoCanal」を提供してまいりました。戸別受信機については、公衆IP通信網を利用することで、屋内でも電波が届きやすく工事も不要な特長が評価され、全国の自治体に約3万台(2025年8月時点)を導入いただいています。
新型戸別受信機は、ディスプレイを搭載し、受信した情報を音声だけではなく文字でもお伝えします。聴覚に加えて視覚による確認も可能となり、高齢者や聴覚に不安のある方でも受信内容を確認しやすくなります。また、新たに利用者側からの通知ボタンを搭載し、自治体ニーズに応じて高齢者の見守りなどの幅広い用途での活用が可能になります。ご提供中の戸別受信機との併用も可能です。
NTT-ATは本受信機の提供により、一人でも多くの住民に確実に情報を伝達するだけではなく、防災・防犯・見守りを通して地域コミュニティの絆を深め、安心して暮らせる街づくりを支えます。
新型戸別受信機の主な特長
- ディスプレイを搭載し、どなたにも伝わりやすい設計に
- 受信情報を音だけではなく文字でも表示することで、音声では伝わりにくい人でも視覚でしっかり確認できます。
- ディスプレイには自治体から配信する防災・行政情報だけではなく、時刻や天気予報など、日常的に利用する情報を表示することで、平時からご利用いただけます。
- 「通知ボタン」を搭載し、見守りなどの用途に利用可能
- 利用者がボタンを押すことで、自治体や関係者に通知を送ることができます。この仕組みの活用により、利用者の見守りなどの自治体ニーズに応じた幅広い使い方が可能です。
- 外部連携機能を強化し、緊急レベルに応じた外部機器との連携を実現
- 外部連携端子の拡張により、外部のランプやスピーカーと連携することで、受信情報の緊急レベルに応じたランプの発光分けや、スピーカーへの出力先を柔軟に振分けできるようになりました。有事の際に、より気づきやすく、確実な情報伝達が可能となります。
新型戸別受信機は、2026年1月に提供開始予定です。提供価格については、下記「お問い合わせ先」までご連絡ください。
従来受信機をご利用中のお客さま対応についても、本受信機も公衆IP通信網を活用していますので、現在ご利用中の戸別受信機との併用も可能です。
NTT-ATは、「@InfoCanal」サービスの提供を通じて情報の格差を解消し、防災用途にとどまらず、見守り支援や地域情報の通知など、生活に密着したさまざまな機能の拡充をめざします。そして、これまでに培った防災業務に関する知見と技術力を活かし、住民の暮らしに寄り添った地域コミュニティの基盤となるサービスとして価値を高めてまいります。