三菱化工機、日本水素エネルギーに出資決定：水素社会実現に貢献

三菱化工機株式会社（以下、当社）は、このたび日本水素エネルギー株式会社（以下、JSE）に出資することを決定しました。JSEは、液化水素のグローバルサプライチェーン構築を主目的として設立された企業で、NEDOのグリーンイノベーション基金事業として「液化水素サプライチェーンの商用化実証」に取り組んでいます。

JSEの計画では、実証期間中は国内で調達した水素ガスを川崎市扇島に建設予定の基地（川崎LH2ターミナル）に供給し、水素ガスを冷却して液化水素にすることで大量貯蔵と輸送を可能にします。2030年以降は、海外から液化水素を輸入し、川崎LH2ターミナルで受入・貯蔵を行い、国内の水素需要家に供給を開始し、国際液化水素サプライチェーンを本格稼働させます。

当社は2021年に策定した「三菱化工機グループ2050経営ビジョン」において、4つの「戦略的事業領域」を設定し、今年度よりその「戦略的事業領域」を「GX事業」として全社の注力領域として再定義しました。本出資は、当社の中期経営計画「進化と変革へ 2.0」においてQuick-Win分野に位置付けられた「水素を核としたクリーンエネルギー事業」に合致するものです。

当社は1964年に水蒸気改質法による水素製造装置の国内1号機を手掛けて以来、約60年にわたって水素関連事業を手掛け、水素製造装置、水素吸蔵合金デリバリーシステム、水素ステーションなど、水素を「つくる」「はこぶ・ためる」「つかう」の水素サプライチェーンにおける全てのステージで製品、サービスを提供するとともに、たゆまぬ技術・製品開発を進めています。

本出資を通じて国際的な水素サプライチェーンに参画することで、当社は脱炭素に資する究極のエネルギーである水素の普及、水素社会の実現をより一層推し進めるとともに、川崎市に本社を置く企業として、同じ市内に建設される川崎LH2ターミナルを活用するJSEの事業活動を通じて地域社会に貢献してまいります。