株式会社山と溪谷社が2025年8月14日に『甦れ！神の鳥ライチョウ』を発売します。著者の中村浩志氏は、中央アルプスに半世紀ぶりに現れた1羽のライチョウを保護し、5年で130羽に増やした鳥類学者です。本書は、絶滅が宣言されたこの山域でライチョウを再定着させるための保護活動の記録です。

著者は、ケージ保護、卵の移植、動物園での飼育、ヘリ輸送など、前例のない挑戦を次々と行い、山に関わる人々が課題に立ち向かう姿を克明に描いています。背景には、気候変動や生態系の変化、登山文化のあり方といったテーマがありますが、本書で語られるのは、現場で積み重ねられた事実と、粛々と進められた試行錯誤の過程です。

山岳・自然分野のメディア事業を手がける山と溪谷社は、この本を通じて、山好き、自然好き、野鳥好きに捧げる渾身のサイエンスドキュメントを提供します。