ファイナンス
04月24日
朝から晩まで立ちっぱなしだった飲食店勤務を、結婚を機に見直したことが転職の出発点だった。転職サイトのスカウトで出会った保険業界で、半年通っても契約の取れなかった相手に勇気を出して勝負をかけた経験が、今の自信の土台になっている。人と向き合う仕事の奥行きを語る。
Q&A
インタビュー
現在のお仕事の内容を教えてください
今は生命保険の営業をはじめ、損害保険の販売も行っております。具体的には、お客様のところに訪問して最新の保障内容をご提案したり、地域の方、例えば飲食店や企業様に訪問させていただいて情報提供をしたりしています。
この仕事に就いたきっかけは何でしたか
理由はいろいろあるんですけど、ここに入社した最初のきっかけは結婚でした。前職は飲食店で働いていたんですが、飲食店あるあるだと思うんですけど、朝から晩まで立ちっぱなしで働いてしんどい、という感じだったんですね。それで結婚を機に、夕方くらいに帰れる仕事がないかなと探していた、というのが一つです。もう一つは、結婚したら何か保険に入らないといけないのかなと思ったことです。それまで無保険だったので、勉強して保険に加入した方がいいのかなと、保険会社に興味を持っていたというのもあります。
転職活動はどのように進めていましたか
私は転職サイトから転職してきたんですけど、結婚してゆくゆくは子供が欲しいなと思っていたので、きちんと土日に休める仕事や、福利厚生がしっかりしている仕事を探していて、一つは歯科助手を視野に入れていたんですね。そんなときにたまたま保険会社から声がかかって、受けてみたら社内の雰囲気も良かったんです。きっかけはスカウトメールでした。転職サイトの中にスカウトという機能があって、そのスカウトが来ると一次選考を免除してくれることがあるんですよね。
入社して最初に大変だったことは何ですか
生命保険を売るには、一般課程試験というものに合格しないと資格が取れないんですけど、その勉強がまず大変でした。運転免許証を取るようなイメージで勉強していたんですが、あまり要領も良くないので、苦労しましたね。移動中はYouTubeを見て勉強したり、土日もテストを何回か自分でやってみたりしました。大体9割5分の人が合格できると言われている試験で、無事受かりました。
仕事で嬉しい瞬間ってどんな時ですか
一番は、自分が提案した保険に本当に入ってくださったときですね。お客様が「この保険いいよね」と言ってくださいますし、私もそれで成績がつくので、よかったなと思います。さきほど少し触れた、いなくなってしまった上司が、保険の売り方、セールスプロセスを教えてくれて、その通りにやったら本当にご契約いただけるんだという成功体験を積めました。それが2年目、3年目、4年目と続いていくと、そういう成功体験をたくさん積んでいくので、本当に楽しいですし、上司のおかげだなという感じです。
仕事で大きく成長できたきっかけは何ですか
そうですね、入社して2年目くらいの時でしょうか。1年目は社内のルールで、一定数の数字を3ヶ月間で達成してくださいというものがあって、それをクリアできると基盤がもらえたり、少し給料が上がったりするんです。これを最初にやるのが新人の登竜門と言われていました。その次にやってきたのが、半年間でその数字の2倍か3倍くらいを達成してくださいという期間で、この期間に上司から全てのノウハウを教えてもらったんですよ。なかなかクリアできるような数字ではないんですけど、そのノウハウを教わって実践したおかげで、無事ノルマもクリアできたので、本当に上司のおかげだなと思っています。
心に残っているエピソードを聞かせてください
一つ印象に残っている出来事があります。とある法人企業に半年間訪問していたんですけど、誰からもご契約をいただけなくて、しんどいなという低迷期がありました。それでもめげずにチラシを配っていくと、毎回受け取ってくださる方がいらっしゃったんですね。その方は受け取ってはくれるんですけど、名前も教えてくれませんし、男性だということ以外に何の情報も知らない、という方でした。あるとき、とある案内をしたら、それがその方にはまってくださって、それをきっかけに少しずつ話せるようになっていったんです。そこで勇気を出して、「私の保険の話を30分だけ聞いてください。聞いてもらってつまらないと感じたら、その時点で帰ってもらって大丈夫です」と、少し勝負をかけたんですよ。そうしたら「30分だったらいいよ」と言ってくださって、喫茶店で保険のお話をさせていただきました。そのお話に「いいね」と言っていただいて、ご契約いただいたというケースがあったんです。この出来事が本当に心の支えになったというか、その方をきっかけにその基盤で活躍できるようになったので、本当に感謝しています。実はこのとき勝負をかけたのが、上司から教えてもらったセールスプロセスを初めて実践した場面だったんですよ。うまくできるかなと、右手がプルプルするくらい緊張してやったんですけど、逆にそれが良かったのか、自分でもわからないですね。
この仕事の面白さはどこにありますか
人間関係が構築されていくのが面白いなと思っています。最初は飛び込みで、知らない人同士から始まるのに、少しずつ心を開いてくださって、その人の保険を任せていただける。この人間模様と言うんでしょうか、そういうところが他の仕事とは少し違って、生命保険の営業ならではなのではないかなと思います。
大変さや体力面の苦労はありますか
メンタルに結構くるのは、成績がもらえなかったときですね。そこはもう直結するので、分かりやすいと思います。あとは、体力もそれなりに大変かなというのはあります。例えば、夏の真夏日に開拓しないといけなかったり、冬の寒い日に手も動かなくてボールペンも持てなかったり、という日も結構あります。暑いと日焼けもしてしまうので、しんどいですよね。でも、最初は大変なんですけど、ゆくゆくはそういう真夏日には開拓をせず、やりやすい日にやるというバランスを作れるようになってきました。
やりがいを感じるのはどんな時ですか
セールスプロセスを正しくお客様にお伝えして、正しい保険を販売する。それに共鳴してくださった方が、他社から乗り換えてくださったり、今まで保険に興味がなかったけれど入ってくださったりする。それが一番楽しいですし、やりがいを感じますね。
緊張する場面はどんな時ですか
お客様に保険のご提案をさせていただくと、黙り込む瞬間があるんですよ。その瞬間が、私は一番緊張します。お客様はきっと、設計書を見ながらいろいろと考えていらっしゃるんですよね。私はその間は話しかけないと決めているんですけど、その時間が3分で終わる方もいれば、10分かかる方もいて、本当にいろんな方がいらっしゃるので、その間はすごく緊張します。「何を考えているんだろう、このお客様は」という感じですね。
今後の目標を聞かせてください
上司に教えてもらったセールスプロセスは、大体できるようになったかなと思うんですけど、次のステップとしては、法人の保険にもう少し強くなりたいなと思っています。法人の保険は、税金が絡んできたり、少しややこしかったりするので、そのあたりの勉強をもう少ししないといけないなと思っています。本当に社長さんにご提案できるようなプランや、会社を守れる保険というのは実際にあるので、もう少し勉強していきたいですね。
収入面での満足度はいかがですか
もう、すごく納得しています。本当に分かりやすくて、やったらやった分だけ給料になりますし、やらなければやらない分だけ入ってこないので、仕組みが明快なんですよね。こんなものかなという感じです。他の同世代の女の子たちと比べたら、平均年収は多い方かなという感じはするので、満足しています。お金がないと人生は豊かにならないと思うので、お金もしっかり稼いで、休むときはしっかり休む。そのバランスがとれている仕事だと思うので、本当にもう満足、大満足という感じですね。
お金があっても働き続けたいですか
難しいですね。どうだろう……。でも、私は仕事が大好きなので、ある程度働いていないと、ビールもおいしくないんですよね。やっぱり働いているからこそ、ご飯もお酒もおいしい。それに、お金がたくさんあっても、やりがいはきっとどこかで求めると思うので、資産があったとしても、仕事はしているかなと思います。
仕事とプライベートの比率はどのくらいですか
7割くらいですかね。仕事が7割、プライベートが3割くらいです。他の人のことは分からないんですけど、仕事が充実していないと、プライベートも充実しないかなと思っています。
5年後はどうなっていたいですか
お母さんになっていたいですね。今はまだ子供がいないので、子供を授かれるように頑張っているんですけど、5年後に子供がいたら、もっと幸せなんだろうなと思います。今は結構、自分のために仕事をしているところがあるので、自分よりも大切な誰かができる、そんな未来が待っていたらいいなという感じですね。一旦は子育てに集中して、また落ち着いたら、キャリアアップした姿で戻ってきたいなと思っています。
これからこの仕事を目指す方へ
この仕事は、素直な人が活躍できる仕事だと思います。先輩に言われたことや、上司に言われたことを素直に取り込める人が成功する業界だと思います。もちろん自分の考えや価値観も大事だと思うんですけど、それは一旦置いておいて、まずは言われたことを素直にやってみる。その繰り返しだと思うので、それができた人が成功する業界だと思います。
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