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04月27日
一度立ち止まってから選んだのは、自分のペースでコツコツ取り組める事務の道だった。フルタイムを離れても、給与に見合う仕事はする。無理をしすぎず、けれど手は抜かない。社会人9年目の今、たどり着いた働き方との距離感を語る。
Q&A
インタビュー
今はどんなお仕事をされていますか
今は人材派遣の業界で、データ入力のような事務作業をしております。営業の会社の中で、アルバイトとして事務を担当しています。
具体的な業務内容を教えてください
具体的には、毎日営業の方がアポ電のような電話をかけ、いろいろな施設や保育園に連絡して「人材を欲しくないですか」とヒアリングします。「こんな人を必要としています」という回答をもらったら、その内容を社内システムに入力するのですが、私はその営業の方が取ってきた案件を、求人広告を出すためのシステムに入力しています。そして最終的に、例えばインディードさんやはたらこねっとさんといった、いろいろな求人サイトに求人を投稿するという仕事をしています。
この仕事を始めたきっかけは
正直に言うと、人材派遣に興味があったというよりも、事務職やデータ入力という職種で、自分のペースでコツコツ仕事に取り組めるところが私の性格に合っているかなと思い、応募したのがきっかけです。今までの職歴も、何かしらの事務や事務系の仕事しかしたことがないので、オフィスワークで働きたいという気持ちが強かったです。今は社会人歴9年目なのですが、新卒からいろいろな業界で、営業事務や貿易事務、不動産事務など、いろいろなジャンルの事務を経験してきました。
働くうえで大切にしていることは
いくらアルバイトや派遣社員でも、受け身で仕事をしていてはダメだなと思っています。給料をもらっているからこそ、それに見合った仕事をする必要があると思うので。難しいのですが、無理はしない、すごく頑張らなくてもいい、それでもお給与に見合うだけの仕事はしなければ、という責任感がありますね。
特に神経を使う仕事はありますか
すごく神経を使って気をつけている仕事があります。求人を投稿するとき、各介護施設や保育園の職場環境を、なるべく詳しく書くように気をつけています。同じ保育園や介護施設でも、施設ごとにいる職員さんは全然違うので、どういう年代の方が多いのか、男女比はどうかといったことを、わかる範囲で詳しく書いています。求職者の方が仕事を探すときに、何となくでも職場環境のイメージができるように気をつけています。
自分の経験が活きる場面はありますか
私自身も以前、事務職の派遣で働いた期間があり、実際に他の派遣会社さんの求人を見ることが何度かありました。そういうとき、業務内容がずらっと書いてあるよりも、例えば「同じ派遣会社で働いている仲間が複数名います」という記述があると、他にも派遣さんがいるんだなと分かって安心できたんです。そういうひと言があるだけでもだいぶ違うなと思ったので、自分のその経験も踏まえて、求人にそうした情報を折り込むようにしています。
この仕事でどんな人の力になりたいですか
営業の人が求職者の方と電話をしているのを横で耳にする機会もあるのですが、派遣で働く方には、子育て中だったり、介護などのご事情があったりして、フルタイムで働きたい気持ちはあっても働けないという方が結構多いんです。そういう方々が少しでも、自分の希望条件に合った仕事を見つけられるように、お手伝いというとおこがましいですが、その力になれればなと思っています。
この仕事で身についた知識や経験を教えてください
仕事をする中で、求人の割合としては介護士さんが不足している施設が首都圏でも結構多いことを知りました。介護施設にもいろいろな種類があるんだなと分かったんです。最初の頃は、前の営業の方が入力していた業務内容をコピーして、それに修正を加えていたのですが、その内容を見ると、いろいろな施設の形態があるのに、どれも入浴、食事、排泄、身体介助としか書いてなくて、これだけでいいのかなと思いました。そこで自分なりに、どんな介護施設があるんだろうとインターネットで調べたりして、だいたい各施設の特徴が分かるようになりました。それを踏まえて、例えば特別養護老人ホームなら介護度が高い方が多いんだなと知ったり、グループホームという、認知症や障害を持った高齢者の方が共同生活をする介護施設があることを知ったり。そういう感じで、介護施設について同年代の人よりも知識が深まったなという気がして、そこは良かったなと思います。
プレッシャーを感じることは
すごいプレッシャーとまでは言わないのですが、今は週3日で仕事をしていて、毎日出社すると、基本的に前の営業日に営業の方が受注した案件を見て投稿していきます。前の営業日の受注件数が100件近くになっていると、ノルマは全くないのですが、ある程度スピード感を持って作業しなければと思うので、少し気が引き締まる感じはします。
ワークライフバランスはとれていますか
今はアルバイトなので残業はほぼなく、ワークライフバランスはしっかりとれています。仕事も週3日で1日7時間なので、そこまで体に負担のない範囲で働けていますし、平日に休みがあると、用事を済ませられたり、買い物に行くにしても週末より空いているので、有効に使える時間が多くて、そこはいいなと思っています。
仕事のために取得した資格はありますか
資格については、今まで事務職で働いてきて、なおかつ営業事務や貿易事務だと、エクセルのスキルを求められる職場が多かったんです。2社目の会社が外資系の商社だったのですが、VLOOKUP関数やピボットテーブルを使う機会が本当に日常的にあって、それを理解できていない自分がいたので、これはちょっとまずいなと思いました。そこで自分からパソコン教室に通って、入力から一から勉強し直しました。最終的に、パソコン教室の先生のすすめで、MOS(マイクロソフトの資格)を取ったりしたことがあります。
やりがいを感じる瞬間は
やりがいは、自分の取り組みが営業成績に直接反映されるわけではないのですが、私の使っているシステムから日々、応募者の情報を見ることができるんです。そこで、私が作った求人を見て応募された方がいるのを自分で確認すると、これを見て応募してくれたんだなと思えて、やっていて良かったなと感じます。
働く理由としてお金は大きいですか
本当は正社員でフルタイムでバリバリ働けるのが一番良いのですが、過去にメンタル不調になってしまったことがあり、それをぶり返すのも避けたいんです。そうなると、やはりフルタイム以外で働くことになり、お給料は当然低くなります。それでも、ここでまた無職になってしまうと収入がゼロになってしまうので、ある程度はやはりお金のために働いているところがあります。
5年後はどうなっていたいですか
5年後はちょうど30代半ばになっているのですが、結婚しているか、子供がいるかは全く想像もつきません。ただ、できれば結婚をして子供に恵まれたとしたら、やはり子供との時間も大事にしたいので、フルタイムでバリバリ働くという選択肢はないかなと思います。できれば、子供が幼稚園や保育園、小学校に上がるまでの小さい時期は、自分の経験やスキルを生かして、在宅やフルリモート、一部でもいいのでリモートで働けるような仕事に就ければなと思っています。
事務職を目指す方へアドバイスを
私と同じように、アルバイトで事務職の仕事を目指す方にお伝えするとしたら、面接などの選考の段階で、就業条件について疑問点や「ここはどうなんだろう」というところをきちんと質問して、はっきりさせておくのがやはり必要だと思います。今の会社ではないのですが、一つ前の会社で、もともと求人には長期採用を前提に社会保険に入れる、健康保険に入れると記述があったんです。ところが、いざ入社して働いてみたら、1日に入れる実働時間が最大6時間、さらに週3日までしか就業できず、社会保険に入れないようになっていると気づきました。実はその会社で雇い止めにあってしまったのですが、普通なら契約期間が終わる1ヶ月前に、雇い主と労働者でお互いに話し合って今後どうするかを決めるものだそうです。それなのにその会社では、一方的に、急に就業前に話をされて、「来月末で契約終了になります」と告げられてしまいました。そういう会社も、小さければ小さいほどあるんだと知ったので、長期で腰を据えて働きたい方は、そうした齟齬がないように、しっかり疑問点を解消してから就業するのがいいと思います。
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