いまはカフェのホールに立つ毎日。その先に思い描くのは、飲食と音楽が同居する小さな場所だ。カフェがあって、ライブハウスがあって、自分も誰かも歌える——。昔からやんわりと抱いてきた理想を、どう形にしていくか。地に足をつけながら、夢の輪郭を語ってくれた。
Q&A インタビュー
現在のお仕事を教えてください
カフェで働いています。コーヒーや紅茶、ケーキ、あとはランチも少々あるようなお店で、ホールを担当しています。レジや食器洗いもしていて、ほぼ全般をやっていますね。
カフェで働き始めたきっかけは
元々カフェが好きで、以前もお仕事をしていました。少しブランクがあったんですけど、またやりたいなと思って始めました。居心地のいい場所に自分が勤められるというか、ゆったりしたカフェが好きで、そういうところでお客さんと一緒になって自分も働けるのがいいなと思って。自分もお客さん側で行くので、好きですね。
どんなカフェに惹かれますか
癒しというか、疲れた時に休みに行けるような、静かでわりと落ち着ける場所が好きです。大勢いらっしゃるお店もあるんですけど、どちらかというとゆっくりできる落ち着いたお店が好きで、働く側としてもお客さんにくつろいでいただきたいという思いがあります。働く側になると忙しくて大変ですけど、それでもくつろいでもらいたいなという気持ちはありますね。
大変だった失敗や出来事は何ですか
初期の頃は、それこそ運んでいく途中でちょっと落としてしまったりとか、そういうことがありました。でも結構お客さんも優しくて、あまり怒る人もいなくて、徐々に慣れていって、最近は全然ないですけど。一番大変だったのは、高いパフェがあるんですけど、それを丸ごと落としてしまって。それでも全然怒らなくて、中学生ぐらいの女の子だったんですけど。あれはもう、あっ、やってしまった、という感じでした。高いものなので、置くときにポトッとこぼしてしまって、それが一番やっちゃったなという出来事です。でも優しくて、全然怒らなかったですね。
接客で心がけていることは
お客さんがくつろげているかな、楽しめているかな、何か足りないところはないかなというのは、けっこう気を配っています。お水がないときや何かしてほしいときは、必ず目線を送ってこられるので、そこは気をつけて見るようにしていますね。ずっとじっと見ているわけではないんですけど、なんとなく周りを見渡す習慣はもうあります。いつ何を言われるかわからないので、準備はしておいて、という感じです。
作る側やお店への憧れはありますか
パティシエなどにも興味はあるんですけど、そこまで勉強する時間がないというか。家でも自分で作ったりはしないで、買って食べますね。でも、パフェなどは大好きなんです。パフェは、お店で、そして覚えたのも家で、昔は親や兄弟に出したりしていて、本当に大好きで。お店を出すのは今は無理ですけど、ゆくゆく余裕ができたら、本当に小さなところでいいので、やれたらいいなという気持ちはあります。
お客さんのどんな反応が嬉しいですか
やっぱり「おいしい」と言ってもらえたり、喜んでいる顔を見るのが嬉しいですね。小さなお子さんとか、まあ皆さんそうですけど。普段からグルメ系の番組が好きなので、そういうリアクションもすごく見てしまうんですよ。喜んでくださると、あー、よかったな、という感じで、こちらもちょっと嬉しくなって、安心するという感じです。
カフェを好きになった原点は
一番最初になぜ好きになったかというと、父親とカフェ、レトロなカフェに結構行っていて、そこがすごく良くて、それが原点なのかもしれないです。休日に母親がいないときは、私が母親がわりでご飯を作ったりしていて、3時になるとデザートを出したり、コーヒーを出したりして、それを食べたり飲んだりしている姿を見るのが好きだったんです。お皿もすごく綺麗なものに盛って、カップにもこだわって、そういうところがありました。そこから好きになったのかもしれません。出してと言われたから出していたのか、自分で出していたのか、小学校の時なのでちょっと覚えていないんですけど、その時間がちょっと好きだったのかもしれません。
大変だと感じる作業はありますか
やっぱり片付けが大変かなと思います。片付けくらいですかね。どこの飲食店もそうだと思うんですけど、後始末が大変だなって。自分たちで全部片付けて、残ったものも色々やるじゃないですか。そういうのも全部含めて飲食店なんだなと思います。大きいお店であればあるほど大変だと思うんです。残っている量がすごく多いと、本当に量がすごいんですよ。一度、大きいチェーン店でお仕事したことがあって、すごい量だなと思って、これを毎日されていたら結構大変だろうなと思いました。
レジや会計の操作で戸惑うことは
私は実はスマレジをつい最近覚えたので、やる前は結構いろんな人に聞いていました。覚えるまでは大変だと思います。最近の決済は、もう全部携帯で、現金が使えないようなところもあって、操作もいろいろあるんです。それでバーッと並ばれてしまうと、ちょっと焦りますね。そういうところは、昔はなかった部分かなと思います。
バリスタへの興味はありますか
バリスタもいいなと思うんですけど、そちらをメインにやるとなると、やっぱり勉強しなければいけないですよね。コーヒー専門店に、それこそ行った方がいいのか、そういうのを取るのがいいのか、と思ったりもするんですけど。そう言いながら、昔からやっているようなレトロ系の喫茶店も好きなんですよね。一箇所だけ知っているところで、年配のおばあさんがやられているお店があって、そこのコーヒーは美味しかったです。それなりにはわかるというか、どこの国のものか、詳しくはわからないですけど、一応自分の味覚はあるつもりです。
働くお店はどう選んでいますか
もう本当に下見に行って、外観だけを見て、中までは入らないことの方が多かったんですけど、それでも雰囲気で決めていました。やっぱり仕事の内容、あとは日数の調整がつくか、これは面接に行かないとわからないんですけど、そういったところですね。お店の雰囲気が自分に合っているかどうか、そういうところも見ています。メニュー表もたまに見ますね。どんなメニューがあるんだろうと。メニューも結構関係があって、私的にはけっこう重要かもしれません。
今後、挑戦したいことは何ですか
やりたいことを仕事にできるのが一番だと思っているので。実は本当にやりたいことがもう一つあって、カフェは通過点と言ったらおかしいですけど、両方一緒にできたら一番いいなという感じなんです。今はカフェをメインにやっていますけど、もう一つのやりたいことも一緒にできたらいいなというところです。それは音楽なので、どちらを優先するかは、これから決めようかなと思っています。歌うほうをやりたくて、でも生活もあるので仕事もしなければいけないんですけど。音楽関係に勤めたいというのが一番ですけど、今はそれができないのでカフェを。同じくらい好きなので続けています。音楽をやりたいのが一番なので、今のところはやめてしまうかもしれません。
理想としているお店はどんな形ですか
色々考えているんですけど、一番は、飲食にプラスして、その中に音楽があるようなお店を作れたら一番いいなと思います。それには色々と必要なものがあるので、それを準備しなきゃなという感じですね。どうやって準備していこうかなと。理想的には、カフェがあって、ライブハウスがあって、そこで私も歌うし、誰か歌ってくれる人もいる、みたいなお店。お店というか、ライブハウスなのかもしれないですけど、持てたらいいなと。やんわりとした思いは昔から持っていて、そんなに大きくなくていいので、小さくてもいいから、そういうのがいつかできたらいいなというのはありました。
これからカフェで働く人へ
いろんなお客さんがいらっしゃいますけど、楽しんでくださる空間を作れる場所に自分がいるというのは、結構いいものなんです。ぜひやってみていただけたらいいなと思います。